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 海外贈賄防止委員会(Anti-Bribery Committee Japan:ABCJ)は、日弁連「海外贈賄防止ガイダンス(手引)」の策定・監修に関わった弁護士及び研究者が中心となり創立した独立の専門家集団です。2016年9月に発足して以来、日弁連ガイダンス解説の発行、贈賄防止アセスメントツールの作成、腐敗防止強化のための東京原則の策定(グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパンとの協働)など、海外贈賄防止に向けた様々な活動を展開しています。

 ABCJは、日本企業の取り組みを推進すべく、以下の3つの目標を掲げています。

1. 腐敗と闘うための武器を提供する

 新興国を中心に海外では公務員等による賄賂の要求が横行しています。企業がこのような賄賂の不当要求に対処しつつ、 組織として効果的に贈賄リスクを管理するためには、内部統制システムの整備や実務的な危機管理体制の整備が不可欠です。ABCJは専門家集団として『海外贈賄防止ガイダンス(手引)』のさらなる普及・発展を含め、腐敗と闘う武器を提供していきます。

2. 海外贈賄の闇に光を照らす

 企業が海外における深刻な腐敗の現実を見て見ぬふりをしながらビジネスを続けることは、グローバル・レベルでの深刻な人権侵害を助長するだけでなく、現地の社員を孤立させ、企業自身のリスクも高め、なおかつその誠実性を蝕むことにもつながりかねません。ABCJは、国内外の企業やその他の関係機関と連携しながら現地の実態を調査し、海外贈賄の闇に光を照らします。

3. 腐敗を撲滅するための連携を促す

​ 腐敗の問題と戦うには、単独の企業による対応では限界があります。複数の企業やそのステークホルダーが連携してはじめて効果的に海外贈賄撲滅に向けた取組みを進めることが可能です。ABCJは、独立性・専門性の高いファシリテーターとしての立場から、企業やそのステークホルダーが力を合わせて闘うためのネットワーク構築を支援します。

上記3つのコミットメントを実現するため、具体的には下記の内容の活動を展開しています。

 

  • 海外贈賄防止ガイダンス(手引)の解説の作成

  • セミナーやワークショップの開催、論文執筆を通じたガイダンスの普及活動

  • 腐敗防止のための東京原則や贈賄防止アセスメントツールの策定・活用支援

  • 海外贈賄に関する各国法規制の動向や実務影響に関する調査

  • 各国・各業種の贈賄リスク情報の収集・分析

  • 賄賂の不当要求の対応のための関係機関の連携推進

  • ガイダンスを補完する新たなガイドライン文書の策定検討

​ ABCJのロゴは、デザイナーの各務太郎氏に考案していただいたものであり、『海外腐敗というブラックボックスを開けて、希望の光を照らしていこう』というABCJの活動目標がメッセージとして込められています。

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